2004年度例会・総会のご案内 
AVIRG例会は…
 
  1. 情報科学、情報工学、生理学、心理学等の分野の話題を選んで、2ヶ月に1度開催しています。
  2. 講演者にも聴講者にも納得して帰っていただくことを「売り 」にしています。したがって、1件に1時間から1時間半と十分 時間を取り、聴講者が疑問に思ったことはその時点で質問できる自由な雰囲気の研究会です。
  3. 事前登録や参加費は必要ありません。どなたでも自由にご参加いただけます。
AVIRG総会は…
 
  1. 年に1度開かれ、どなたでも参加できる特別講演の部 と会員のみによる通常総会の部とが行われます。
  2. 特別講演は例会同様に十分時間を取り、聴講者が疑問に思ったことはその時点で質問できる 自由な雰囲気で行われます。
講演者の方へ

《2004年度例会・総会》
  2004年度の例会・総会の日程は次のように行われます。

9月例会 (会員以外の方でも参加いただけます。事前登録や参加費は必要ありません。)
日時 9月30日 14:00〜16:00
場所 産業技術総合研究所  臨海副都心センター4階 第三会議室
    (〒135-0064 東京都江東区青海2-41-6)
交通:新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」下車,徒歩4分
   東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート」下車,徒歩15分
テーマ 「新しい情報処理の動向・ツァリスエントロピー・量子情報理論」
 招待講演【1】
時間 14:00〜15:00
講演者 須鎗弘樹  千葉大学工学部情報画像工学科
タイトル 「Tsallisエントロピーから導かれる複雑系の確率構造」
概要 カオス・フラクタルなどに頻出するベキ分布を統一的に取り扱う理論が物理学者達によって,1990年代初頭から急速に進んでいる.本講演では,これら物理屋の発想を背景に,近年,我々が見つけた,誤差法則・q-スターリングの公式・q-中心極限定理などの結果について易しく概説する.まだ発展途上であるものの,これらの結果は,従来の確率論で広く知られている事実を非常に美しく自然に拡張しており,複雑系の新しい確率構造の存在を示唆している.
参考 [1] H. Suyari, Nonextensive entropies derived from form invariance of pseudoadditivity, Phys.Rev.E.,vol. 65, 066118(7pages) (2002).
[2] H. Suyari, Generalization of Shannon-Khinchin axioms to nonextensive systems and the uniqueness theorem for the nonextensive entropy, IEEE Trans. Inform. Theory, vol.50, pp.1783-1787 (2004)
http://ieeexplore.ieee.org/xpl/abs_free.jsp?arNumber=1317122.
[3] H. Suyari and M. Tsukada, Law of Error in Tsallis Statistics,
http://arxiv.org/abs/cond-mat/0401540, submitted.
[4] H. Suyari, q-Stirling's formula in Tsallis statistics,
http://arxiv.org/abs/cond-mat/0401541, submitted.
[5] H. Suyari, Mathematical structure derived from the q-multinomial coefficient in Tsallis statistics, http://arxiv.org/abs/cond-mat/0401546, submitted.
 招待講演【2】
時間 15:00〜16:00
講演者 西野哲朗  電気通信大学情報通信工学科
タイトル 「量子ニューラルネットワークの計算能力について」
概要  本発表では、量子ニューラルネットの枠組みを提案し、そのネットワークが、1
層で XOR 関数を学習可能であることを示す。
参考

7月例会 (会員以外の方でも参加いただけます。事前登録や参加費は必要ありません。)
日時 7月27日 14:00〜16:00
場所 産業技術総合研究所  臨海副都心センター4階 第三会議室
    (〒135-0064 東京都江東区青海2-41-6)
交通:新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」下車,徒歩4分
   東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート」下車,徒歩15分
テーマ 「ユーザインターフェースの新たな研究動向」
 招待講演【1】
時間 14:00〜15:00
講演者 多田充徳  産業技術総合研究所 デジタルヒューマン研究センター
タイトル 「画像で紐解く人の触覚情報処理」
概要 人が感じる触感とは一体どのような物理現象なのだろうか?VRのための触覚センサ/ディスプレイや,工業製品デザインのための触感シミュレータを開発するためには,人が検出する物理量とそれに応じ発生する心理量との関係を数学的に記述できる触覚モデルが必要となる.本講演では,指先歪みの可視化に基づく触感のモデル化手法を提案し,そのために開発した,指紋画像を用いた指先歪み可視化装置と,MRI内でも使用可能なMR-Compatible力センサを紹介する.
参考 http://www.dh.aist.go.jp/research/awaseru/touch/index.html
 招待講演【2】
時間 15:00〜16:00
講演者 西村拓一  産業技術総合研究所 サイバーアシスト研究センター
タイトル 「五感を直接刺激する無電源端末CoBITによるユビキタスインタフェースの実現」
概要  環境やユーザが提供するエネルギーのみでインタラクションを実現する小型端末(Compact Battery-less Information Terminal: CoBIT)を用いた情報支援システムについて概説する。
参考 http://staff.aist.go.jp/takuichi.nishimura/CoBITsystem.htm

5月総会・例会 (招待講演は会員以外の方でも参加いただけます。総会は会員のみになります)
日時 5月25日 15:40〜19:30
場所 東京工業大学大岡山キャンパス西8E号館10階計算工学専攻会議室
(地図上の24の建物)
 招待講演
時間 16:15〜17:15
講演者 全 炳東(ぜん へいとう)
国立大学法人 千葉大学・総合メディア基盤センター
タイトル 「ITSと画像センシング」
概要 高度道路交通システム (ITS: Intelligent Transport Systems) は,人・車・道路の3つを先端情報通信技術を用いて「接続する」ことを前提にした,国家的規模のシステムに対する呼称である.ITSは安全性,経済性,快適性を追求するとともに,環境保全や新たな産業創出をも目指している.わが国のITSでは,これらの目的を具体化した9つの開発分野と,それに関連付けられた21の利用者サービスを定義している.

これらの開発分野や利用者サービスには,基盤技術としての高度なセンシングを前提としているものが少なくない.なかでも画像センシングは,柔軟かつ安価な手段として期待されているが,学問的な問題定義が十分になされているとはいえない.この講演では,ITSにおけるセンシングの意義と,画像処理,画像パターン認識問題として側面に焦点を当てて議論する.
 通常総会 (ここは会員のみの参加になります)
総会 時間:15:40〜16:15
場所:東工大西8E号館10階計算工学専攻会議室
懇親会 時間:17:30〜19:30
場所:東工大百年記念館 4階 レストラン「角笛」
会費:3,000円

4月例会 (会員以外の方でも参加いただけます。事前登録や参加費は必要ありません。)
日時 4月7日 14:00〜17:00
場所 東京工業大学大岡山キャンパス西8E号館10階計算工学専攻会議室
(地図上の24の建物)
テーマ 「化学における情報学研究-化学情報の表現と実践的活用」
 招待講演【1】
時間 14:00〜15:30
講演者 佐藤寛子  NII
タイトル 「化学における情報学研究-化学情報の表現と実践的活用」
概要 化学における情報活用の実際について概観する.特に,反応予測や分子構造解析のための化学情報表現と実践的活用について紹介する.
参考文献
 招待講演【2】
時間 15:30〜17:00
講演者 小池麻子 日立・中研, 東大新領域
タイトル 「生物・医学系文献からの知識抽出とその応用」
概要 生物・医学分野の急激な発展と、two hybrid、mass spectrometryなどの大量実験技術の導入により、文献からの知識抽出やマイニング技術の必要性が増している。本講演では蛋白質/化合物/DNA/RNA間の相互作用やそれらの生物学的な機能を自然言語処理技術を用いて自動抽出する方法と、抽出した結果と配列情報や発現情報とを組み合わせて様々な条件下でパスウエイを描画できるシステムPRIME(http://prime.ontology.ims.u-tokyo.ac.jp) を紹介する。更に、抽出した知識を用いた実験結果のマイニングについて言及する。
参考文献 [1] Koike, A., Kobayashi, Y., and Takagi, T.: Kinase pathway database: an
 integrated protein-kinase and NLP-based protein-interaction resource.
 Genome Research, Vol. 13:pp1231-1243 (2003).
[2] Koike, A. and Takagi, T.: Protein/gene/family name recognition in
biomedical literature. Proceedings of HLT/NAACL BioLINK workshop, in press


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