2006年度例会・総会のご案内 |
AVIRG例会は… |
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- 情報科学、情報工学、生理学、心理学等の分野の話題を選んで、2ヶ月に1度開催しています。
- 講演者にも聴講者にも納得して帰っていただくことを「売り 」にしています。したがって、1件に1時間から1時間半と十分 時間を取り、聴講者が疑問に思ったことはその時点で質問できる自由な雰囲気の研究会です。
- 事前登録や参加費は必要ありません。どなたでも自由にご参加いただけます。
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AVIRG総会は… |
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- 年に1度開かれ、どなたでも参加できる特別講演の部 と会員のみによる通常総会の部とが行われます。
- 特別講演は例会同様に十分時間を取り、聴講者が疑問に思ったことはその時点で質問できる 自由な雰囲気で行われます。
⇒講演者の方へ
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《2006年度例会・総会》 |
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2006年度の例会・総会の日程は次のように行われます。
5月例会 (電気学会共催)(招待講演は会員以外の方でも参加いただけます.)
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招待講演1
時間 |
15:00〜16:30 |
講演者 |
斎藤恵一 氏
東京電機大学 先端工学研究所 |
タイトル |
「ゲームインタラクション中の脳活動分析」 |
概要 |
テレビゲームは,目標設定が容易でかつ高い動機付けを与えることができ,被験者が日常的な活動とさほど変わりなく課題を遂行しやすいという利点があるため,情報環境中での人間の状態を把握できる可能性がある.これまでにテレビゲームを行っているときの脳活動を調べてきた.今回は,ジャンルの異なる代表的なテレビゲームを行っているときの脳活動を機能的MRIにより計測しその賦活領域を比較した結果を報告する. |
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招待講演2
時間 |
16:30〜18:00 |
講演者 |
湯浅将英 氏
東京電機大学 情報環境学部 |
タイトル |
「顔文字に対する脳活動」 |
概要 |
本研究では,電子的コミュニケーションにおける様々な抽象顔(顔文字,似顔絵,CGアバタの顔など)の効果を探るため,もっとも抽象的な顔文字を見ているときの脳活動を調べる.顔文字は,メールやチャットの文章に付加することで文章だけでは伝えられない感情を伝えている.今回は,機能的MRIを用いた計測により顔文字と顔写真を見たときの脳活動の賦活の違いを調べ,感情伝達の仕組みを考察する. |
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7月例会 (招待講演は会員以外の方でも参加いただけます.)
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招待講演1
時間 |
16:00〜17:00 |
講演者 |
武田 裕司 氏
産業技術総合研究所 人間福祉医工学研究部門
認知行動システム研究グループ
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タイトル |
「脳波・眼球運動計測による運転者状態の評価」 |
概要 |
近年,カーナビなどの車載情報機器の進歩により,運転者が処理しなければならない情報が急速に増加している.そこで本研究では,事象関連脳電位の一種である眼球停留関連電位およびサッカディック眼球運動の生起頻度を指標として,二次的な課題負荷が運転者の注意状態に与える影響を評価した.どのような要因が運転者の注意状態に影響を与えるのかについて,一連の研究で得られた成果を報告する.
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招待講演2
時間 |
17:00〜18:00 |
講演者 |
舟川 政美 氏
日産自動車(株)総合研究所
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タイトル |
「ドライバの視野特性と視野シミュレーション」 |
概要 |
運転中のドライバに何が見えて何が見えないかを評価するため、ドライバの視野特性(輝度コントラスト感度、色コントラスト感度、運動コントラスト感度)を計測する心理物理学的実験を行い、その結果に基づいて、視野シミュレーションを試みた。シミュレーション映像は、視野部位による見えの違い、運転状況によって利用可能な視覚情報がどのように変化するか、等を明らかにした。
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11月例会・総会 (招待講演および特別講演は会員以外の方でも参加いただけます.)
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招待講演
時間 |
14:00〜15:00 |
講演者 |
山口 哲 氏
立命館大学総合理工学研究機構
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タイトル |
術中変形を伴う臓器内腫瘍位置の実時間内視鏡画像合成システムに関する研究 |
概要 |
近年の微小腫瘍の「診断」技術の飛躍的な進歩に伴い, ミリ単位の微小ながんの早期発見が可能となり, その「治療」手法もより低侵襲な内視鏡手術が望まれるようになった. しかしながら, 微小腫瘍の切除を視野範囲の狭い内視鏡の映像を見ながら行うには限界がある. また, 臓器表面より少しでも深部にある微小腫瘍については肉眼的に病変部位を確定することができないため識別困難であり, 病変部位の実位置を精確に識別できる新規の手術システムの開発が強く求められている. これらの問題を解決するために, 拡張現実感表示技術を応用した手術ナビゲーションシステムに関する研究が国内外問わず盛んに行われているが, 臓器内に存在する腫瘍の位置は術中に患者の呼吸や心臓の鼓動等によって常に変動しているため, 単純に術前に計測された腫瘍形状を合成するのではなく, その位置をなんらかの方法で実時間計測しながら, 拡張現実感表示を行う必要がある. そこで, 本研究では「術中変形を伴う臓器内腫瘍位置を実時間で内視鏡画像上へ合成する技術」を最終目標とし, 臨床応用するという観点から, 術中変形を伴う臓器内腫瘍位置の実時間内視鏡画像合成システムを構築する
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特別講演
時間 |
15:00〜17:00 |
講演者 |
山本 和彦 氏
岐阜大学工学部応用情報学科
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タイトル |
人間に学ぶ機械の目・人間を超える機械の目 |
概要 |
認識マシンである人間の長い進化過程の中で確立してきた機能を組み込んだ認識システムと進化の過程で選択しなければならなかった機能の限界を越えたカメラを制作したので紹介する.
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1月例会 (招待講演は会員以外の方でも参加いただけます.)
日時 |
2007年1月18日(木)
14:00〜17:30 招待講演 (聴講無料,内容は下記参照)
18:00〜 懇親会 (会場未定,実費負担にて)
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ご案内 |
会場:
東京電機大学 神田キャンパス11号館17F 大会議室
〒101-8457 東京都千代田区神田錦町2-2
http://www.dendai.ac.jp/d2_guide/access_index.html
交通:
JR: 御茶ノ水駅 徒歩8分/神田駅 徒歩8分
地下鉄: 淡路町駅(丸ノ内線) 徒歩3分/新御茶ノ水駅(千代田線) 徒歩3分
小川町駅(都営新宿線) 徒歩3分 |
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招待講演1
時間 |
14:00〜15:30 |
講演者 |
鈴木 薫 氏
東芝 研究開発センター
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タイトル |
「ロボット情報家電アプリアルファの開発」 |
概要 |
筆者らの研究グループは、家庭内ネットワークに対するユーザインタフェースとなるロボットを「ロボット情報家電」と呼んでいる。アプリアルファはこのロボット情報家電のコンセプトモデルである。本講演では、愛知万博に出展し
た「聞き分けアプリアルファ」を中心に筆者らが行ってきたロボット情報家電の研究開発を紹介する。聞き分けアプリアルファは6個のマイクを搭載し、全周囲から取り込んだ複数チャンネルの音声信号を解析して、音源定位、音源音の分離抽出、抽出音声の認識を行う聴覚機能に重点を置いたロボットである。聞き分けアプリアルファは周囲のどの方向から話しかけられても、その方向と内容とを認識して、家電の制御や情報サービスを提供することができる。
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参考文献 |
1) T.Yoshimi et.al.,
"Development of a Concept Model of a Robotic Information Home Appliance, ApriAlphaTM" ,Proc. of the IEEE/RSJ Int. Conf. on Intelligent Robots and Systems(IROS2004), 205-211(2004)
2) 鈴木薫他,
「ハフ変換を用いた音源音のクラスタリングとロボット用聴覚への応用」,人工知能学会, 第22回AIチャレンジ研究会,pp.53-58 (2005) |
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招待講演2
時間 |
15:30〜17:30 |
講演者 |
峯松 信明 氏
東京大学大学院 新領域創成科学研究科
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タイトル |
「音楽としての音声 〜構造的不変性に基づく人間の音認知〜」 |
概要 |
「大部分が母親と父親の音声」という非常に偏った音声提示の上に,幼児は音声の多様性を頑健に処理する方法論を獲得する。その一方で,音声科学・工学は,集めることで,この多様性問題の解決を図って来た。両者の本質的差異はどこにあるのだろうか?曲を「ドレミ」で書き起こす場合,ドレミが「階名」として聞こえてくる聴者は,その曲が移調したとしても,書き起こすドレミ列は変わらない。相対音感者である。その曲のメロディー構造を感じ取り,その中で個々の要素を同定する。その結果,他の音群との関係に基づいて,各音の物理的特性とは独立に個々の音の価値を感覚する。「全体から入る」要素同定であり,その結果,音楽の多様性に対し,書き起こされるドレミ列は一切不変である。発達心理学は,幼児は分節音を獲得する前に,語全体の音形,語ゲシュタルトを獲得する,と主張する。この主張が正しいとするならば,「全体から入る」音声の要素同定が,人と機械の差異を埋めることになるのだろうか?本稿では,音声に観測される構造的不変項を数学的に導出し,幾つかの実験結果,更には,種々の言語障害/認知障害の症例を通して,人間の音認知を考察し,本来あるべき音声情報処理の姿を模索する。
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参考文献 |
峯松信明,西村多寿子,櫻庭京子,
"音声の構造的表象を通して考察する幼児の音声模倣と言語獲得",
人工知能学会AIチャレンジ研究会,SIG-Challenge-0624-6,pp.35-42 (2006-11)
http://www.gavo.t.u-tokyo.ac.jp/~mine/paper/PDF/2006/SIG-Challenge-0624_p35-42_t2006-11.pdf |
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4月例会 (招待講演は会員以外の方でも参加いただけます.)
日時 |
2007年4月11日(水)
14:00〜17:00 招待講演 (聴講無料,内容は下記参照)
17:30〜 懇親会 (会場未定,実費負担にて)
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ご案内 |
会場:
東京電機大学 神田キャンパス11号館17F 大会議室
〒101-8457 東京都千代田区神田錦町2-2
http://www.dendai.ac.jp/d2_guide/access_index.html
交通:
JR: 御茶ノ水駅 徒歩8分/神田駅 徒歩8分
地下鉄: 淡路町駅(丸ノ内線) 徒歩3分/新御茶ノ水駅(千代田線) 徒歩3分
小川町駅(都営新宿線) 徒歩3分 |
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招待講演1
時間 |
14:00〜15:30 |
講演者 |
亀山 啓輔
筑波大学 大学院システム情報工学研究科
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タイトル |
「局所高次モーメントカーネルとその信号分類への応用」 |
概要 |
非定常な信号や画像の解析や分類に際して,特徴量として局所的なモーメントやモーメントスペクトルがしばしば用いられる.これらのうち2次の特徴量である局所自己相関や局所パワースペクトルはその代表的なものであるが,利用する特徴量の次数を高くとることで信号の異なる側面を特徴化することが可能となる.その反面,特徴量空間の次元が高くなることによる計算量の問題を無視することはできない.近年パターン認識をはじめとする分野で盛んに研究が進められているカーネル法は,カーネル関数の利用により高い特徴量次元を効率的に扱うことを可能とする手法である.本研究では,高次モーメント(スペクトル)特徴量に相当するカーネル関数を紹介し,その性質について論じ,信号,特に画像テクスチャの分類問題に適用した際の性質について従来法との比較を交えて紹介する. |
参考文献 |
亀山,多賀:局所高次モーメントスペクトルを用いたSVMによるテクスチャ分
類,日本神経回路学会大会論文集,2004.
http://emerald.cs.tsukuba.ac.jp/kameyama/common/publications/kameyama-JNNS04.pdf
Keisuke Kameyama and Kei Taga, " Texture Classification by Support
Vector Machines with Kernels for Higher-Order Gabor Filtering",
Proc. IJCNN 2004, Vol. 4, pp. 3009-3014, 2004.
http://emerald.cs.tsukuba.ac.jp/kameyama/common/publications/kameyama-IJCNN04.pdf
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招待講演2
時間 |
15:30〜17:00 |
講演者 |
坂元 光輝 氏
アジア航測(株)総合研究所
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タイトル |
「空撮画像による空間情報の収集ならびに解析と応用」 |
概要 |
航空写真や衛星画像等の空撮画像によって取得される空間情報(地形や構造物、経年変化情報等)は、社会のインフラ基盤の整備や防災計画の策定等、国土マネジメントに欠くことの出来ない情報となっている。本研究では、空撮画像から空間情報を抽出するための基盤技術であるデジタル写真測量技術を中心として、各種の空間情報特徴量の自動抽出ならびにその利活用を議論する。具体的な項目として、(1)画像処理技術を応用した相互標定(画像の撮影状態の推定)処理の自動化、(2)脳型情報処理機構を応用した画像照合手法による地表形状の推定ならびに経年変化地物や被災領域の抽出、(3)地形データの直感的な把握を目的とした新しい地形強調表現、(4)地形の離散的点群データからの地盤と非地盤面の分離、(5) 建物コーナー点の良好な抽出を目的として開発した楕円型フィルタ演算子、等の手法について提案・紹介する。最後に、著者らが開発したデジタル写真測量用システムについてその実現機構の一部を概説する。 |
参考文献 |
・坂元光輝,内田修,汪平涛:“確率的弛緩法と勾配法の併用によるステレオ画像対応点の高精度自動抽出”,写真測量とリモートセンシング,(社)日本写真測量学会,Vol.37,No.5,pp.35-46,1998.
・Mitsuteru Sakamoto, Wei Lu, Pingtao Wang, Yukio Kosugi: “A New Stereo Matching Approach Using Edges and Nonlinear Matching Process Objected for Urban Area”, Geographic Information Sciences, CPGIS (The Association of Chinese Professionals in Geographic Information Systems), Vol.7, No.2, pp.79-89, 2001.
・Yukio Kosugi, Mitsuteru Sakamoto, Munenori Fukunishi, Wei Lu, Takeshi Doihara and Shigeru Kakumoto: “Urban Change Detection Related to Earthquake Using An Adaptive Nonlinear Mapping of High-Resolution Images”, IEEE Geoscience and Remote Sensing Letters, Vol.1, No.3, pp.152-156, 2004. |
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