2008年度例会・総会のご案内 
AVIRG例会は…
 
  1. 情報科学、情報工学、生理学、心理学等の分野の話題を選んで、2ヶ月に1度開催しています。
  2. 講演者にも聴講者にも納得して帰っていただくことを「売り 」にしています。したがって、1件に1時間から1時間半と十分 時間を取り、聴講者が疑問に思ったことはその時点で質問できる自由な雰囲気の研究会です。
  3. 事前登録や参加費は必要ありません。どなたでも自由にご参加いただけます。
AVIRG総会は…
 
  1. 年に1度開かれ、どなたでも参加できる特別講演の部 と会員のみによる通常総会の部とが行われます。
  2. 特別講演は例会同様に十分時間を取り、聴講者が疑問に思ったことはその時点で質問できる 自由な雰囲気で行われます。
講演者の方へ
 
 

2月例会 テーマ:「スポーツ映像に対する映像解析、情報付与」
(招待講演は会員以外の方でも参加いただけます.)

日時

2009年2月23日(月)
  14:30〜17:00  招待講演 (聴講無料,内容は下記参照)
   - 14:30〜15:40   講演1 
   - 15:50〜17:00   講演2
  17:15〜    所内見学
  17:50〜     懇親会 (会場未定,実費にて会員参加)

ご案内

会場:

NHK放送技術研究所 2F 第3・第4会議室 1F 講堂

※ 会場に変更がありました.ご注意ください.

入場時、セキュリティカードによる処理が必要となります。
 処理方法につきましては,後日,本ページにてお知らせします。

** 入場にあたってのセキュリティカードは不要となりました.

アクセス: http://www.nhk.or.jp/strl/aboutstrl/map.html

交通:

<バス:「NHK技術研究所前」下車>

・小田急線 成城学園前駅南口 より (所要時間 約10分)
のりば: パン屋(神戸屋前) →渋谷駅行
のりば: UFJ ATM前 →用賀駅行、等々力行、都立大学北口行

・東急田園都市線 用賀駅 より (所要時間 約15分)
のりば:バス ターミナル →成城学園前駅行

・東急田園都市線 二子玉川駅 より (所要時間 約30分)
のりば:東急コーチ乗場 →成育医療センター行

<徒歩>

・小田急線祖師ヶ谷大蔵駅より約15分
(やや判りにくいので、バスをお勧めします)

 招待講演1
時間 14:30〜15:40
講演者

望月貴裕 氏
NHK技研 人間・情報 知能処理研究グループ

タイトル 野球映像に対する映像解析、情報付与、番組応用
概要 ・画の流れのシンボル列化とその学習によるシーンのプレイ内容判別
・投手の投球軌跡抽出、表示と番組での使用例
・投球軌跡に基づく球種判別
参考文献

[1] T. Mochizuki, M. Tadenuma, and N. Yagi,
"Baseball video indexing using patternization of scenes and hidden Markov model,"
Proc. IEEE International Conference on Image Processing,
vol. 3, pp. 1212--1215, 2005.

[2] 望月,藤井,八木,篠田,
"投球の次ショットに重きを置いたシーンのパターン化と離散隠れマルコフモデルを用いた野球放送映像の自動イベント分類",
映像情報メディア学会誌 Vol.61, No.8, pp.1139-1149 (2007-8)

[3] 高橋,苗村,藤井,八木,
"B-Motionの軌跡データに基づく野球の球種識別手法 ”,
(FIT2007)

[4] M.Takahashi, M.Fujii, N.Yagi,
"Automatic pitch type recognition from baseball broadcast videos,"
IEEE International Symposium on Multimedia(ISM2008) (2008)

 招待講演2
時間 15:50〜17:00
講演者

三須俊枝 氏
NHK技研 人間・情報 知能処理研究グループ

タイトル サッカー映像に対する映像解析、情報付与
概要 ・選手位置情報によるイベント種判別、類似シーン検索
・多視点の映像を利用したロバストなボール追跡
・複数サッカー選手配置推定のための顔・背番号認識と選手追跡の統合
参考文献

[1] T.Misu, A,Matsui et al,
"Probabilistic Integration of Tracking and Recognition of Soccer Players",
MMM 39-50 (2009)

[2] T.Misu, M.Naemura, M.Fujii, N,Yagi,
"Soccer Formation Classification Based on Fisher Weight Map and Gaussian Mixture Models",
Lecture Notes in Artificial Intelligence
(The 3rd International Conference on Large-scale Knowledge Resources (LKR 2008)),
vol.4938, Tokunaga, T. and Ortega, A. ed., Berlin, Springer, pp.194-209 (2008)

[3] 三須,苗村,藤井,八木,
"選手フォーメーション解析に基づくサッカーイベント判別法",
映像情報メディア学会論文誌,2007.9月号

[4] 三須,苗村,藤井,八木,
"局所的な選手人数分布の解析に基づくサッカーイベント判別法"
(FIT2007)

[5] 三須,松井,Simon,藤井,八木,
"サッカー選手配置取得のための選手追跡と選手認識の確率的統合法"
(FIT2008)

12月例会・総会 
テーマ:「超臨場感映像(多視点映像・自由視点映像)」
(招待講演は会員以外の方でも参加いただけます.)

日時

2008年12月12日(金)
  14:00〜17:00  招待講演 (聴講無料,内容は下記参照)
  17:00〜17:30  総会 (会員が参加)
  17:30〜     懇親会 (実費にて会員参加)

ご案内

会場:

(例会)
  東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館E10F 計算工学専攻会議室
  (〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1)

(総会, 懇親会)
  東京工業大学大岡山キャンパス百年記念館4階
   レストラン「角笛」(予定)
  (〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1)

  総会:17時−17時30分
   AVIRG昨年度活動・決算報告
   来年度活動計画・予算
   代表幹事・幹事構成
   報告と承認

  懇親会:17時30分から 
   会場 レストラン「角笛」
   会費 実費負担にて会員参加

交通:
  最寄駅 東急「大岡山駅」下車,徒歩3分
  大岡山駅へのアクセスは,下記ページを参照下さい.
  http://www.titech.ac.jp/access-and-campusmap/j/o-okayama-campus-j.html

  また,キャンパス正門から,会場までの地図(pdfファイル)は,
  下記ページよりダウンロードできます.
   http://www.titech.ac.jp/access-and-campusmap/pdf/o-okayamaO-j.pdf

 招待講演1
時間 14:00〜15:20
講演者

吉野 知伸 氏
KDDI研究所

タイトル 多視点映像に関する最新動向
概要  複数台のカメラを用いて撮影した映像(多視点映像)について、この映像を用いたサービスおよび標準化規格の最新動向についてご紹介します。将来的な映像フォーマットの一つとして、多視点映像が注目されており、自由視点映像への応用やユーザによる任意視点選択などのサービスへの期待が高まりつつあります。一方、多視点映像は非常に膨大なデータ容量を持つため、伝送するためには圧縮技術が欠かせません。この圧縮技術について、国際標準規格の場で今まさに議論が進んでいます。これらを踏まえ、サービスと技術の両面から、多視点映像の最新動向についてお話させていただきます。
参考文献

[1] "Part 10: Advanced Video Coding, AMENDMENT 1: Multiview Video Coding," ISO/IEC 14496-10, 2008.

[2] 本田捷夫, "立体映像技術", シーエムシー出版, 2008

 招待講演2
時間 15:30〜16:50
講演者

石川 彰夫 氏
KDDI研究所

タイトル 超臨場感体験を実現する自由視点映像生成技術
概要  視聴者が視点を自由に操作して所望の視点からの映像を生成/表示することを可能とする自由視点映像生成技術を紹介します。まず、自由視点映像がいかにして臨場感のある映像表現を実現できるのか説明し、自由視点映像を生成するための代表的な技術であるImage-based Rendering 、その中でも特に光線空間法を紹介します。その上で、従来の方法では実現できなかったウォークスルー映像(あたかも現場の空間の中を歩き回って見ているかのような体験ができる映像)を実現する局所領域分割というアプローチについて説明します。また、この技術を応用した、臨場感のある映像体験のデモンストレーションをご覧頂きます。
参考文献

[1] 藤井俊彰, 金子正秀, 原島博, ”光線群による3次元空間情報の表現とその応用, ” テレビジョン学会誌, Vol.50, No.9, pp.1312-1318, 1996.

[2] 石川彰夫, 苗村健, 金子正秀, 原島博, "光線記述に基づく3次元実写空間のインタラクティブ操作," 電子情報通信学会論文誌D-II, Vol. J81-D-2, No.5, pp.850-860, 1998.

[3] 石川彰夫, 川田亮一, 小池淳, "奥行き情報を伴う背景バッファを用いた自由視点映像補完方式の改良," 映像情報メディア学会論文誌, Vol. 60, No.11, pp.1796-1802, 2006.

[4 ]Akio Ishikawa, Mehrdad Panahpour Tehrani, Sei Naito, Shigeyuki Sakazawa and Atsushi Koike, "Free Viewpoint Video Generation for Walk-through Experience Using Image-based Rendering," ACM Multimedia 2008 Proceedings, pp.1007-1008, 2008.

10月例会 テーマ:「社会的創造活動支援」
(招待講演は会員以外の方でも参加いただけます.)

日時 2008年10月17日(金)
  15:30〜17:30 招待講演 (聴講無料,内容は下記参照)
  17:30〜    懇親会 (会場未定,実費負担にて)
ご案内

会場:
  東京電機大学 神田キャンパス6号館4階 6401教室
  〒101-8457 東京都千代田区神田錦町2-2
   
http://www.dendai.ac.jp/d2_guide/access_index.html
  (6号館は東京電機大学本館の道を挟んで反対側の背の低い建物です)

交通:
  JR: 御茶ノ水駅 徒歩8分/神田駅 徒歩8分
  地下鉄: 淡路町駅(丸ノ内線) 徒歩3分/新御茶ノ水駅(千代田線) 徒歩3分
  小川町駅(都営新宿線) 徒歩3分

 招待講演1
時間 15:30〜16:30
講演者

須永剛司 氏
多摩美術大学 情報デザイン学科

タイトル 情報デザインのアプローチ
ー市民の表現プラットフォームを構築する学際共同研究プロジェクトの紹介
概要 情報デザインによる、市民の表現プラットフォームを構築する学際共同研究プロジェクトを紹介します。プロジェクトを企てた情報デザイン研究の思い、そしてこの研究の3つの基本構想、鶴見俊輔が示した「限界芸術」としての市民の表現、俯瞰と再構成によ る表現のふり返り、そして共同体が育む「表現の知」がその内容です。合わせて、これらの構想を、学際共同研究として組み立て、技術システムと文化プログラムの複合体として構築するための「活動を基盤とするデザイン開発」というアプローチについて話します。
参考文献

[1] 鶴見俊輔,
限界芸術論, 筑摩書房, 1999(初出:鶴見俊輔, 講座 現代芸術, 第一巻,
勁草書房,1960)

[2] 須永剛司,
出来事のデザインと人工物の[かたち], 新工学3 技術知の射程,
pp.181-207, 東京大学出版会, 1997

[3] 須永剛司,
デザインが情報と出会った,情報デザイン, pp.63-74, グラフィック社, 2002

[4] 須永剛司,
情報デザインによる市民芸術創出プラットフォームの構築,
人工知能学会全国大会(第22回)論文集,(CD-ROM)1A2-01, 2008

 招待講演2
時間 16:30〜17:30
講演者

中村嘉志 氏
産業技術総合研究所

タイトル 社会的創造活動支援のためのセンシングデバイス
概要 人々が様々な形で芸術表現を行うワークショップなどの場において多数の視点で様々な情報を記録し,人々の活動に対する振り返りや再表現を支援するために重要なユビキタス・センサネットワーク技術を紹介する.まず,ワークショップ(参加体験型の創造的活動)での活動記録を目的として,記録した複数の音響信号から,参加者のその場における位置履歴を推定する手法について述べ.
ワークショップの音声記録を行うだけでなく,位置センサや方向センサを用いなくとも,録音装置と音源装置を用いるだけで参加者の位置履歴を推定することができる.音源装置から発せられた固有音は録音装置で記録され,この固有音を頼りに解析することにより,オブジェクト(ヒトやモノ)のそれぞれの位置関係を抽出する.また,ユーザへの情報提示とユーザからのフィードバックを入手するインタラクティブなユビキタス・センサネットワーク技術についても概説する.
参考文献

[1] 友部 博教, 中村 嘉志, 沼 晃介, 須永 剛司, 西村 拓一:
時間配置と構造配置の融合による活動プロセスの協働リフレクションの実現,
情報処理学会研究報告(2008-GN-67), pp.139-144, 2008.

[2] 中村嘉志,並松祐子,宮崎伸夫,松尾 豊,西村拓一:
複数の赤外線タグを用いた相対位置関係からのトポロジカルな位置および方向の推定,
情報処理学会論文誌, Vol. 48, No. 3, pp. 1349-1360, 2007.

[3] 中村嘉志,友部博教,須永剛司,西村拓一:
参加体験型ワークショップにおける複数の音響信号からの位置関係の抽出
情報処理学会研究報告(2008-HCI-127), pp.23-28, 2008.

[4] Nakamura, Y., Nishimura, T., Itoh, H., and Nakashima, H.:
A System of Card Type Battery-less Information Terminal: CardBIT for Situated Interaction,
in In Proc. of IEEE International Conference on Pervasive Computing and Communications (PerCom 2003), pp. 369-377, 2003.

[5] Media Exprimo: http://www.mediaexprimo.jp/

[6] The First International Workshop on Contents Creation ActivitySupport by Networked Sensing (CCASNS) :
http://www.mediaexprimo.jp/CCASNS/

 

8月例会 テーマ:「メディアインタラクション」
(招待講演は会員以外の方でも参加いただけます.)

日時 2008年8月1日(金)
  14:00〜17:00 招待講演 (聴講無料,内容は下記参照)
  17:30〜    懇親会 (会場未定,実費負担にて)
ご案内 会場:
  東京電機大学 神田キャンパス6号館3F 6301教室
  〒101-8457 東京都千代田区神田錦町2-2
   
http://www.dendai.ac.jp/d2_guide/access_index.html
交通:
  JR: 御茶ノ水駅 徒歩8分/神田駅 徒歩8分
  地下鉄: 淡路町駅(丸ノ内線) 徒歩3分/新御茶ノ水駅(千代田線) 徒歩3分
  小川町駅(都営新宿線) 徒歩3分
 招待講演1
時間 14:00〜15:30
講演者

井上 智雄 氏
筑波大学/国立情報学研究所

タイトル インタラクティブメディアシステム
概要 従来メディアである画像や映像のインタラクティブ化だけでなく、複合現実感や実物体をインタラクティブメディアとして活用する研究について紹介する。ユーザの負担なく、適当なディスプレイ広告を表示する、インタラクティブ広告システムGASについて述べる。また、複合現実感を用いた遠隔コミュニケーション用会議システムについて、従来ビデオ会議システムとの比較やユーザの振る舞いを述べる。さらに、実物体をインタラクティブメディアと捉えた例として、食事状況に合せて適当な品目を推薦するシステムADRを紹介する。
参考文献

[1] 井上智雄, 瓶子和幸,
グループに適応する公共空間向け広告システムGAS,
情報処理学会論文誌, Vol.49, No.6, pp.1962-1971, 2008.

[2] 野口康人, 井上智雄,
複合現実感を用いた分散会議における複数アバタの配置と表現,
情報処理学会論文誌, Vol.48, No.1, pp.54-62, 2007.

[3] 山口奈緒子, 野口康人, 井上智雄,
複合現実感を用いた会議におけるノンバーバル行動の分析,
電子情報通信学会研究報告, Vol.107, No.552, pp.9-14,2008.

[4] 瀬戸優貴, 野口康人, 登坂 繭, 井上智雄,
実物体履歴による食事状況の認識に基づく追加品目推薦システムの開発,
電子情報通信学会研究報告, Vol.107, No.554, pp.55-60, 2008.

 招待講演2
時間 15:30〜17:00
講演者

湯浅 将英 氏
東京電機大学

タイトル 映像観察と擬人化エージェントの発話マインド表現
概要 対話コミュニケーションにおいて視線は重要な役割を果たしている.会話の映像観察を基に,会話参加者が視線で示す「話したい」という気持ちである「発話マインド」を擬人化エージェントに実装し,エージェントと人との気持ちの通じた会話生成の試みを報告する.また,ユーザの視線によって発話交替をする擬人化エージェントシステムARABAHIKAについて述べる.さらに,ある人の見ている視線が相手とは異なるもう一人の人に送られるために,見る/見られるの関係が壊れている視線虚一致映像装置を用いた視線分析などを述べる.
参考文献

[1] N.Mukawa, T.Oka, K.Arai, M.Yuasa:
What is connectedby mutual gaze?: user's behavior in video-mediated communication,
CHI Extended Abstracts 2005, pp. 1677-1680, (2005)

[2]藤田, 新井, 徳永, 湯浅, 武川:
視線虚一致映像装置を用いた発話交替の行動分析,
信学技報告 MVE研究会, 2008年3月

[3]湯浅, 徳永, 武川:
発話交替シミュレーションシステムARABAHIKA -人間観察に基づく自律的発話交替エージェントの提案 -,
インタラクション2007

[4]湯浅, 徳永, 武川:
発話マインドに基づく発話交替モデル- 気持ちが読める会話インタフェースを目指して -,
インタラクション2008

 

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