- 「超高速映像検索と国際標準化:MPEG-7」 山田 昭雄氏(NEC)
- 「分身生成のためのマルチモーダル表情合成」 森島 繁生氏(成蹊大)
講演者:山田 昭雄 氏(NEC)
映像データの高速高精度検索に関する技術について,関連する国際標準化 動向の解説を交えて報告する.ISO/IEC-15938通称MPEG-7は,マルチメディ アデータのコンテンツ検索を目標として1998年に標準化活動が開始され, 現在標準化終結を直前にむかえている. 本報告ではNECから提案を行ない採用された高速映像検索&ブラウジング 技術を中心に,最新の映像検索技術についてそれぞれの技術内容,特徴, 用途などについて述べる. また高速映像検索の応用例として,インターネット映像ポータルサイト でのアーカイブシステム,インターネット連動型高機能TVinPC,CM放送等 のビデオコンテンツをリアルタイム識別するシステム等をとりあげ紹介す る.
《参考文献》
[1] 「イメージからの超高速映像検索方式」 画像ラボ2000年6月号 GA0004-05
[2] "Visual Program Navigation System based on Spatial Distribution of Color" Proc. on ICCE2000, May 2000.
[3] "Multimedia-Content Filtering, Browsing, and Matching using MPEG-7 Compact Color Descriptors" Proc. on Int. Conf. on Visual Information Systems (Visual2000), Nov 2000.
[4] 「NECテレビコマーシャル調査システム」http://www.labs.nec.co.jp/cmsearch/
講演者:森島 繁生 氏(成蹊大学工学部)
音声,画像,センサー情報等を駆使して,人物の特に表情のコピーをリ アルに実現する技術の最近の成果について,デモ映像を豊富に交えて報告 する.顔モデルのカスタマイズ方法の提案.口の動きに関しては,音声駆動の 方法,テキスト駆動の方法について述べ,前者の応用としてのネット対話 システム,インタラクティブ映画の実例,さらに後者の応用例としてビデ オ翻訳システムについて紹介する.表情に関しては,表情筋モデルの提案 と,これを利用して1台のカメラからの情報で3次元の表情をコピーする 方法,EMGを利用する方法を紹介.さらに表情以外の髪型の表現方法とその運動制御方法についても述べる.さらに基礎技術として,音声への感情付加,顔特徴点のトラッキング技術 等についても述べ,最後に最近のプロジェクトについてその現状報告を行 う.
《参考文献》
[1] 「顔の認識・合成と新メディアの可能性」 第6回画像センシングシンポジウム論文集,特別講演S-2,2000年6月.
[2] 「顔の認識・合成のための標準ツール」 システム/制御/情報,Vol.44, No.3, pp.119-126, 2000年3月.
[3] 「感情表現のリアリティを追求」 日経CG,2000年特集,pp.120-121, 2000年1月.